選手の皆様
スタッフ及び関係者の皆様
大会実行委員会よりお知らせです。
2018年12月9日㈰に開催予定の本大会を中止します。
当実行委員会において、先の台風21号の影響による災害をはじめ、多くの自然災害と社会情勢を考慮しながら、東山トレイルの視察をもとに協議をおこなった結果、今年の大会を実施することは不適と判断し、開催日まで2カ月の期間はあるものの、この段階で大会を中止させていただくことになりました。
大会中止の理由は、以下の通りです。
①復旧の見通しが不明のため、安全の確保が困難
比叡山から瓜生山分岐後、大文字山から日向大神宮まで、稲荷山近辺などで、無数の倒木が見られ、トレイルの崩壊も起こっています。
行政から委託を受けて整備をされている京都一周トレイル会・山岳会、大会コース上にある神社仏閣などの施設の方々により復旧作業が進められていますが、被害の状況があまりにも大きいため復旧の見通しが立っていません。
よって大会当日に選手の安全を確保することは、現段階ではかなり困難であると判断します。
②自然災害に対する社会情勢
近年多発する自然災害には、慎重かつ素早い対応が求められます。
大会コースだけではなく周辺の住宅街でも多くの被害を受け、懸命な復旧作業がおこなわれていることを考えると、今は、それを第一に考えることが先決であり、大会の開催に向けて準備を進めることは理解を得られないものであると考えます。
本大会は、24年に渡り、ランナーや社会から、一定の支持を受け、継続してきました。社会に応援されてこその大会であると考えます。
以上が理由です。
大会に向けて、トレーニングをされ、楽しみにされていた皆様には、ご迷惑をおかけしますことを、心より深くお詫び申し上げます。
当実行委員会としましても、選手の皆様に、京都の観光名所を巡る東山トレイルを走っていただけるよう新しいコースを検討し、何度も下見をして準備を進めてきていただけに、大変残念な気持ちでいっぱいです。
何とか実施できないかと可能性を探ってきましたが、台風により被害に遭われた方々への思いと東山の荒れた様子を目の当たりにして、スポーツを愛する一人として大会を開催する決断はできませんでした。
この思いは実行委員会全員の思いでもあります。
来年は、「新たな東山三十六峰」を楽しんで頂けるよう、改めて準備をし直し、皆様に楽しんでいただける大会を創っていけるように取り組んでいきます。
なお、募集要項では「参加費の返金はなし」としておりましたが、早期に中止の判断をしましたので、事務諸経費を除き、返金させていただきます。現在、現金書留にて送付する準備をしており、10月中を目途に順次登録のご住所宛に郵送させていただきます。
今後とも、東山三十六峰マウンテンマラソンをどうぞよろしくお願い申し上げます。
2018年10月1日
第25回東山三十六峰マウンテンマラソン大会実行委員長
木村 克己